化石燃料と再生可能エネルギー
化石燃料とは、1億年以上前の地中に埋もれた動物や植物が時間をかけて変化してできた燃料のことで、石炭や石油、天然ガスなどのことをさします。
18世紀のイギリスで始まった産業革命では、石炭を燃料とする蒸気機関車の発明され、石炭が燃料として飛躍的に使われるようになりました。
20世紀後半には、燃料は石炭の時代を終え石油の時代へと移り変わりました。 そのころ先進国の大きな経済成長により、エネルギー消費が急増しました。
エスカレートする豊かさや経済発展の追求によって、化石燃料の消費量も大きくなり、それによって地球環境の悪化の問題が起こり、地球温暖化を加速してきたのです。
第一次石油危機の直撃を受けて、日本では石油以外の天然ガスや原子力の利用が進んでいます。
近年では、限りのある(誰が考えても)化石燃料に依存した結果、エネルギーの枯渇問題が発生しています。
2006年現在、エネルギーの可採年数は、石油41年、天然ガス65年、石炭155年、ウラン85年となっています。
もう化石燃料は人の一生分より少ない状況なのです。
この対策として、持続可能な発展のために省エネルギーの推進、再生可能エネルギーの開発、そして脱化石燃料を目指し環境負荷の少ない経済的で安定したエネルギーの組み合わせが摸索されています。
なかでも再生可能エネルギーとは、風力や太陽光などのクリーンエネルギーをさしていて自然界に大量にあり、使用してもなくならない資源を指します。
太陽光発電、太陽熱利用、風力発電、バイオマスエネルギーなども再生可能エネルギーです。
現段階では、コスト面や供給面の安定性に問題はありますが、地球環境問題、地球温暖化への対策として導入への期待が大きいのです。
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