北極圏の地球温暖化
地球温暖化の影響は、北極圏を直撃しています。
ヒマラヤや北極圏などの高山地帯では、地球温暖化による気温上昇率が他の地域と比較して非常に高く、地球温暖化の影響が顕著に現れやすい環境下にあるのです。
第4次報告書(IPCC)では20世紀の100年間の間で平均気温が約0.74℃上昇したと報告されていますが、その数値は地球全体の平均値なので、影響を多く受けている国や地域、少ない国や地域があるのです。。
従って、顕著に地球温暖化の影響が現れやすい北極圏で確認すると、平均気温の上昇が2倍である2℃以上も上昇しているのです。
また驚くべき事実として、北極を覆っている海氷の厚さは例年の約40%近くも減少したと言われています。
永久凍土と呼ばれる凍った地面も溶け出しているという報告もあるのです。
北極圏における地球温暖化の影響は、その地域に生息する生態系にまで影響を及ぼしています。
近年良くテレビ番組などでも特集される『ホッキョクグマ』は、既に絶滅の危機でさえあると報告されています。
ホッキョクグマはその名の通り北極圏にしか生息していません。
しかし、北極圏であっても海が凍らない現象が起こっており、ホッキョクグマの食料の捕獲に大きな影響を及ぼしています。
その結果、共食いも起こっているといわれており食料不足は深刻な状況なのです。
今以上に北極圏が暖かくなってしまうと生存していくことが出来ないと言われています。
北極圏に生息している2万頭から2万5千頭のホッキョクグマはその数を減少させていると報告されています。
また国際自然連合(IUCN)での報告では絶滅の危険がある野生生物のリストの『レッドリスト』についにホッキョクグマが掲載されています。
人類が排出し続けている温室効果ガスによって地球温暖化が進行し、野生生物を絶滅させてしまう現実を一人一人が重く受け止め、早急な緩和策を実行することが必要なのです。
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