二酸化炭素の濃度
地球温暖化の主要因である温室効果ガスの増加。
世界中で様々な温暖化の緩和策を推進していますが、残念ながらまだ増加傾向に歯止めをかけるまでには至っていません。
ひと口に『温室効果ガス』と言ってもその種類は多種多様です。
温室効果ガスの種類別に地球温暖化への影響度を調べてみると、二酸化炭素が60%、メタンが20%、一酸化二窒素が6%、オゾン層を破壊するフロン類、ハロンが14%とされています。
この結果から産業発展に不可欠になっている石油や石炭などの化石燃料の燃焼で排出される二酸化炭素が、地球温暖化にもっとも大きく影響を与えていると言えるのです。
二酸化炭素の濃度は、産業革命前の1750年には280ppmでしたが、近年の2005年では379ppmと35%も増加しているのです。
様々な観測や過去予測の結果から、過去2万年で最大の増加率と報告されています。
このまま地球温暖化が進めば、2100年頃には1750年と比較して2倍〜3倍まで増加すると予測されています。
二酸化炭素を最も排出している量が多い国はアメリカです。
年間50億トン以上を排出していると報告されています。この数値は全世界の24.4%にあたる数値で、極端にいえばアメリカの二酸化炭素排出量を削減することで大きな効果が得られるほどなのです。
日本の二酸化炭素排出量はアメリカの約4分の1以下となりますが、それでも小さい国にもかかわらず世界第4位と排出量の多い国なのです。
人口比率の切り口から見てもアメリカは一人当たり排出量が最も多く、日本の約2倍、中国の約9倍、インドの約18倍と報告されています。
他国に頼らず、日本ももっと精力的に温暖化対策である二酸化炭素の削減に力を入れるべき国なのです。
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